Magical Factory Tour 其の弐!?田野が行くISAIAファクトリー探訪記

地味にご好評を頂きました前回のRing Jacket探訪記から早や半年・・・、早くも2回目の探訪記となりました。
しかもなんと、2回目にして海を越え、イタリアはナポリまでやって参りました!!
ナポリを見て死ね(vedi Napoli e poi muori)とも言われる程に風光明媚な景観で知られる観光都市ですが、一方で治安の悪さもお墨付きというディストピア・・・と、まぁ大げさに言うとそんなところですが、凄く人情味あふれる人たちが地元に根差した生活を送っている、素晴らしい街でした。
そんなナポリの郊外にファクトリーを構える我らがsalotto di gujiのメインブランドであるISAIAですが、今回輸入代理店のISAIA JAPANさんのご厚意で潜入捜査・・・、もとい見学させて頂く事が出来ましたので、その模様を少しリポートさせて頂きます。
今回のコラムの注意点なんですが、あまりのファクトリーの広さに写真の枚数がかなり多くなっており、読み進めることが苦になる可能性が非常に高いと思われます(汗)。
そんな時はそっとブラウザを閉じて頂き・・・ではなく、文章を読み飛ばして画像だけでもご覧になってくださいね!!

傘立てが切ないですね

この日のためにスーツケースに忍ばせたISAIAのスーツを身に纏い、意気揚々と訪れた弊社代表田野の心持ちとは裏腹にあいにくの雨となってしまいました・・・が、せっかくなのでファクトリー入口にて記念撮影を。
今は珊瑚のマークがアイコンとして有名ですが、それ以前はこの今をときめくモンスターボールに尻尾を付けたようなマークがアイコンだったとのこと。

入口のマットは新ロゴ


壁は旧ロゴ

ちなみに以前はかなり治安が悪かったそうで、生地を盗みに来る泥棒?強盗も多かったとのことで、入り口手前の門には門番としてマシンガンを持った守衛さんが常駐していたそうです。高級生地はそれだけで莫大な金額になるとはいえ、それにしてもそんな持ち帰りにくいものを・・・とか、現金化するにもすぐ足がつきそう・・・とか思ってしまいますが、そんなことは関係ないのがナポリクオリティなのかもしれません・・・。

一体どこを指しているんでしょうか?

エントランスを入ると、過去のナポリの中心地の写真が大きく飾られており、その時代の格好良さに思わず田野も指を指して興奮しています。そして来訪者を飽きさせないよう、旧型のミシンなどが展示されています。





しばしの待ち時間がありましたので同じく見学に来られていた某B社バイヤーの方とソファーで一服。ソファーはもちろんイザイアカラーです。
ちなみに、同じく見学に・・・と書きましたが、完全に僕たちがオマケです。実情は某B社の視察の恩恵?に与り、運良く僕達も見学させて頂いた・・・というのが事の真相になります(謝)。本当にありがとうございます。

ナポリの水はちょっと不思議な味がします


偶然にも全く同じ生地を使用したジャケットを着ておられます

今回ファクトリーを案内して下さるGABRIELAさん(左)と、ISAIA JAPANの赤峰さん(右)。ナイスなお二人です。
ということで、早速ファクトリーに潜入です!!
・・・、と思いきや、まずはファクトリー横のパターン室からスタートです!!

ここに並ぶ型紙の数々はごく一部です

ISAIAの型紙管理はパソコンで行われています。Ring Jacketもそうでしたが、ライン生産を行う大型のファクトリーは大体機械化されています。

これが・・・


このように!!

生地の向きを考慮しつつ、無駄のないよう組み合わされています。
それでは、次はいよいよファクトリーへと進みます。

奥を見て広い・・・!!


右を見て広い・・・!!

鏡張りの部屋かと思う程奥行きのある広大なファクトリーでして、あまりの広さにちょっとビビッてしまいましたが、僕たちが幸運にも取り扱いをさせて頂けているだけで、ISAIAは世界の誰もが認めるインターナショナルなブランドだということをあらためて実感した瞬間でした。そして数百人の従業員の方が所狭しと作業しておられます。
まずは裁断ブース。機械で裁断された生地を、人の手で整えます。

ユニフォームは珊瑚マークのポロ!!欲しいです


ハサミは自立します


ダンディなナイスミドルも


そのままカタログに登場しそうなイケメンもいます

皆さん私がカメラを向けると、写真を撮りやすいようスッと作業に入って頂け、そしてそのあとにナポリ仕込みのドヤ顔を必ず頂けます。このサービス精神が旺盛なところがナポリ気質のなせる業なのかもしれませんが、本当に爽やかで愛嬌のあるドヤ顔を老若男女繰り出してこられますので、凄く楽しい見学になりました。
笑顔の持つ力は万国共通ということを再確認させて頂きましたので、このドヤ文化を日本にも持ち帰らねば・・・ と思った次第です。

マメに清掃される床は凄くキレイです

ルートが前後しますので実際に縫い上げられる工程どおりではございませんが、一気に写真をご覧ください。
ハンド、マシン、全ての工程が正しい意味を持って行われており、美しく仕事が進められています。
ISAIAではクオリティコントロールの為、自らが行う工程の前後の仕事にも精通することが求められており、そうすることでラインが流れる中で常にチェック体制が働く仕組みになっています。工程は多岐に亘りますので、細かなチェック体制は必須です。

腰ポケット位置をマーク


胸バルカポケット部分


パンツの縫製


わかりやすく選別されたボタンのストック


上衿裏の生地が


大量にあります


プレスを真剣に見つめる田野


こちらもプレスマシーン


余分な芯は細かくカット


こちらもカット


ヒゲにはお馴染みのマーク


フロントボタン位置のマーク


多くのスタッフで


数多くのボタンホールを仕上げます


それにしても広い敷地です


使い込まれたミシン

マル秘な部分は画像として紹介することは出来ませんが、実際の作業を絡め、かなり詳しく説明して頂きました。
ちなみに今で半分くらいの進行度ですので、更にスピードアップして紹介を進めますね!!



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